学会理事長挨拶

img1今年の夏は多数の台風が来襲し、地球温暖化によると推測される異常気象でした。その台風のさなかに仙台で開催された第69回学術総会の興奮もまだ醒めやらぬ時候ですが、会員のみなさまにおかれましては、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。理事長の第二期目を務めさせていただくこととなりました。吉川敏一学長、小澤俊彦教授のお二人の理事長がここまで育ててこられた本学会を発展させ、学際性をさらに高め、日本ならびに国際社会の発展に貢献できる存在にしていくよう努力いたしますので、会員のみなさまの御協力、御支援を賜りたく、心よりお願い申し上げるしだいです。

私たちは酸素なしで生存することはできないため、酸化ストレスは生物学・農学・ 薬学・医学・工学のほぼ全領域に関連します。酸化ストレス研究の内容は生化学会、分子生物学会、癌学会、病理学会、薬学会、農芸化学会、内科学会などの、本学会より大きなレベルの学会でも中心テーマの1つとして論じられておりますし、特定の酵素、金属や化学反応に関する、小さな学会や研究会でも論じられています。私からのお願いは、酸化ストレスの研究を他の学会でも多数発表して宣伝に努めていただきたいと思いますし、また、他の学会や研究会から新しい若手研究者をどんどん呼び込んでいただきたいと思います。仙台での学会では、新たな若手研究者の参加が多数認められ、この研究者たちが会員となり次世代を築いていってほしいと思います。サイエンスとしてはパースルフィドや低温プラズマなど、新しいコンセプトもどんどん出てきています。この学会を酸化ストレス研究のメッカならびに坩堝るつぼにしていただきたいと思います。また、種々の酸化ストレス関係の国際誌で日本人が活躍するようになってきています。会員のみなさまもまずは投稿や査読から積極的に参加してください。

次回は、長崎幸夫会長(筑波大学)のもとで6月末につくば市で学術集会が開催されます。初めての工学系の大会長であり、ユニークなプログラムが期待できると思います。会員のみなさまには是非新しいデータを持ち寄り、筑波の地に結集し、熱い議論を交わしていただきたいと思います。また、ひとりでも多くの新人を連れてきていただくことをお願いいたします。

末筆ではございますが、会員のみなさまにおかれましては、健康と安全に十分に留意され、本年度もますます御活躍になることを祈念しております。

(平成28年9月 9日 鶴舞にて)

名古屋大学医学系研究科 教授

豊國 伸哉

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